岩魚の人工授精に挑戦|採卵から孵化まで実際にやってみた

いわな飼育

自宅では成魚の岩魚を飼育していて、これまで2年間、飼育している岩魚から採卵・採精して人工授精に挑戦してきました。

もともとは渓流釣りが好きで、釣った岩魚を塩焼きや唐揚げにして食べていましたが、そこから自宅で岩魚を飼育するようになり、今では人工授精から稚魚の飼育まで挑戦しています。

人工授精を行うのは、だいたい12月初めごろ。

1年目は100〜200個ほど、2年目は300個ほどの卵を採ることができました。

この記事では、自宅で飼育している岩魚から実際に採卵・人工授精を行い、受精卵を管理して孵化するまでの様子を紹介します。

人工授精に使っているのは、自宅で湧水をかけ流しながら飼育している岩魚です。普段の飼育環境については、**「自宅で岩魚を飼育してみた|湧水かけ流し120cm水槽で育てています」**で紹介しています。

飼育している岩魚から採卵・人工授精してみた

12月初めごろになると、成熟した親魚から卵と精子を絞り出して人工授精を行っています。

最初に挑戦したのは2年前で、特別な設備があるわけではなく、自宅で飼育している岩魚を使って始めました。

1年目は100〜200個ほどの卵を採ることができ、2年目は300個ほどだったと思います。

ただ、実際にやってみると毎年同じようにうまくいくわけではありませんでした。

岩魚の受精卵を管理|1月半ばから孵化が始まった

人工授精させた卵は、カゴに入れて水の中で管理しています。

受精直後は黄色っぽかった卵も、時間が経つにつれて中の様子が少しずつ変化していきます。

さらに成長してくると、卵の中に稚魚の姿が見えるようになってきます。

毎日見ていると少しずつ変化していくのが分かり、この時期は卵を見るのが楽しみでした。

12月初めに人工授精した卵は、1月半ばごろになると少しずつ孵化が始まりました。

全部が一斉に孵化するわけではなく、徐々に孵化していきます。

孵化したばかりの稚魚は、お腹に大きな卵嚢を付けていて、泳ぎ回るというより底の方でじっとしている個体が多かったです。

岩魚の人工授精|2年目は死卵が多くなった

2年目は1年目とは人工授精のやり方を変えてみました。

絞り出した卵を等張液に浸し、その中にオスの精子を絞って授精させる方法です。

ヤマメやアマゴの人工授精について調べていたとき、この方法を使っている動画を見たことがあり、「同じサケ科の岩魚でも同じようにできるだろう」と考えて試してみました。

ところが、その後かなりの数の卵が白くなり、死卵を出してしまいました。

人工授精以外にも原因は考えられるので、この方法が原因だったと断定はできませんが、自分では授精方法がうまくいかなかった原因の一つではないかと考えています。

今年は3回目の人工授精に挑戦する予定なので、これまでの失敗も踏まえて方法を見直してみるつもりです。

岩魚の人工授精より難しかった孵化後の稚魚飼育

2年間やってみて感じたのは、人工授精して孵化すれば終わりではなく、むしろ難しかったのはその後でした。

1年目はたくさんの稚魚が孵化してくれたものの、給餌を始めるタイミングで失敗し、現在残っているのは1匹だけです。

その失敗を踏まえて2年目は給餌方法を大きく変え、現在は約40匹の稚魚が育っています。

孵化後にどのタイミングで餌を与え始めたのか、最初に何を食べさせたのかについては、次の記事で詳しく紹介します。

「岩魚の稚魚を育ててみた|給餌の失敗から約40匹育つまで」

孵化後の給餌方法や、1年目の失敗から2年目に約40匹育つまでの様子は、**「岩魚の稚魚を育ててみた|給餌の失敗から約40匹育つまで」**で詳しく紹介しています。

また、岩魚は産卵期が近づくと、オスの下顎が上向きに曲がったり、メスの腹部がふっくらしたりと、外見にも変化が現れることがあります。

我が家で飼育している親魚にも、10月頃からこうした変化が見られるようになりました。

実際に撮影した親魚の写真を使って、オスとメスの違いや、サケの鼻曲がりとの関係について別の記事で紹介しています。

関連記事:岩魚の産卵期が近づくとどう変わる?オスの下顎とメスの体型を写真で紹介

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