魚屋で見つけた、新湊産のコウイカ。隣にはアオリイカも並んでいたのですが、同じくらいの大きさでも値段はアオリイカの方が1.5〜1.7倍ほど。今回は税込769円のコウイカを買って帰りました。
コウイカといえば、墨が多い「スミイカ」。捌くときは少し身構えていたのですが、想像以上でした。墨袋を破らずに取り出せたのに、まな板もシンクも真っ黒。それでも刺身にして食べたら、苦労したことを忘れるくらいおいしかったんです。
今回は、実際に捌いて感じたこと、コウイカのちょっと面白い特徴、そして刺身とボイルしたゲソの味を紹介します。
今回買ったコウイカは新湊産396g
- 産地:新湊
- 重量:396g
- 価格:税抜712円(税込769円)
- 調理:胴体は刺身、ゲソはボイル
- 食べた日:購入当日

400g弱のコウイカが税込769円。値札を見て、なかなか手頃だなと思いました。しかも隣のアオリイカは、同じくらいのサイズで1.5〜1.7倍ほどの値段。アオリイカも好きですが、今回はコウイカを選びました。
もちろん、これはその日にその売り場で見た価格の話。産地や時期、鮮度によって値段は変わります。ただ、実際に食べた後では「この値段でこの味なら、また買いたい」と思えました。
コウイカは普通のイカと何が違う?
胴体の中にある硬い「甲」の正体
コウイカを捌くと、胴体の中から硬くて白っぽい甲が出てきます。名前の由来にもなっている部分です。

実はこの甲、単なる骨のようなものではありません。内部には細かな部屋のような構造があり、浮力の調節に役立っています。イカの仲間でも、スルメイカなどが持つ細長い軟甲とはずいぶん形が違います。
料理する側から見ると取り除くものですが、こうして見ると、生き物としての仕組みが面白いですよね。
「スミイカ」と呼ばれるほど墨が多い
コウイカはスミイカという名前でも知られています。墨は外敵から逃げるときなどに使うもの。今回捌いてみて、その量の多さを身をもって知りました。
ちなみにイカ墨は、パスタやリゾットなどの料理にも使われます。ただし、墨袋を取り出せたからといって、そのまま何にでも使えるわけではありません。食用にする場合は鮮度や衛生面に気を配り、適切に加熱調理することが大切です。今回は墨を料理には使っていません。
コウイカを実際に捌いてみた
一番大変だったのは、やっぱり墨袋の処理
今回、一番神経を使ったのは墨袋を破かないことでした。うっかり傷つけたら大変なことになりそうだったので、できるだけ慎重に作業。幸い、墨袋自体は破らずに取り出せました。

ところが、これで一安心とはいきません。漏れ出た墨だけで、まな板もシンクも真っ黒になってしまいました。墨袋を破いていないのにここまで汚れるとは、正直びっくりです。
これから捌くなら、作業する場所を片付けておいて、汚れても洗いやすいまな板を使うとよさそうです。墨が付いたら放置せず、早めに洗い流す方が後片付けもしやすいと思います。
薄皮は意外にも剥きやすかった
墨に手こずった一方で、薄皮を剥く作業は比較的スムーズでした。これまでに捌いた他のイカと比べても、そこまで苦労した印象はありません。
イカの下処理は皮むきが面倒なこともありますが、今回のコウイカに限れば、皮より墨の方がずっと手強かったです。
捌き方を調べている人へ
ここでは今回の実体験を中心に紹介しています。甲や内臓、墨袋を扱うときは、包丁で無理に切り進めず、位置を確認しながら慎重に作業してください。今回は工程ごとの写真を撮っていないため、細かな手順を再現する解説ではありません。
刺身にすると、肉厚でねっとり。甘みも強い
胴体は購入したその日に刺身にしました。

まず驚いたのは、身の厚さです。ほかのイカと比べても分厚くて、切り身にするとしっかり存在感があります。見た目だけなら少し硬いのかなと思ったのですが、食べてみると印象が変わりました。
ねっとりとした舌触りなのに、身は柔らかい。そして甘みが強い。厚みがあるぶん口の中での満足感もあって、食べ進めるほど「これはうまいな」と感じました。
イカの甘みや食感は種類だけでなく、鮮度や切り方、食べるタイミングでも変わります。今回は購入当日に食べた一杯の感想ですが、個人的にはかなり好みの味でした。
ゲソはボイル。短く太いのに柔らかい
ゲソは刺身にはせず、ボイルして食べました。コウイカの足は短めで太く、胴体とはまた違った存在感があります。
太いと噛み応えが強そうですが、今回のゲソは柔らかくて食べやすい。それでいてしっかり食べ応えがあり、こちらもおいしくいただきました。胴体を刺身、ゲソをボイルにすると、同じ一杯でも違った食感を楽しめるのがいいですね。
アオリイカと比べてどうだった?
味の好みは、個人的にはコウイカに軍配
アオリイカは高級なイカとして知られ、刺身でも人気があります。もちろんアオリイカもおいしいのですが、今回食べたコウイカの柔らかさとねっとりした食感、そして強い甘みは、私の好みにぴったりでした。
優劣を決めるというより、どちらの食感が好きかという話だと思います。それでも「どちらをまた買いたい?」と聞かれたら、今の私はコウイカを選びます。
しかも今回は価格が1.5〜1.7倍違った
購入時、隣にあった同じくらいの大きさのアオリイカは、コウイカの約1.5〜1.7倍の値段でした。今回のコウイカは税込769円。味だけでも満足でしたが、この価格差を考えると、なおさらお得に感じます。
もちろん店頭価格は日によって変わるので、いつでもコウイカの方が安いとは限りません。あくまで今回の買い物での比較ですが、私にとってはかなりコストパフォーマンスの良い一杯でした。
刺身で食べるなら鮮度と衛生管理に注意
今回は購入当日に刺身にしましたが、購入当日なら必ず生で食べられる、というわけではありません。イカにも寄生虫や食中毒のリスクがあります。生食に適したものを選び、購入店に確認し、低温で保管して清潔な道具で調理することが大切です。
アニサキスなどの寄生虫は、しょうゆやわさびを付けても確実には防げません。安全性に不安がある場合は、適切な加熱調理を選んでください。
まとめ|墨には苦労したけれど、また買いたい
今回のコウイカで一番印象に残ったのは、捌くときの墨の多さでした。墨袋を破らずに取り出せたのに、まな板もシンクも真っ黒。あれには参りました。
でも、薄皮は思ったより剥きやすく、刺身にすると肉厚でねっとり柔らかく、甘みも強い。ボイルしたゲソまでおいしくて、食べ終わる頃にはすっかり満足していました。
しかも今回は、隣に並んでいたアオリイカよりずっと手頃な価格。個人的には味もコウイカの方が好みです。次に魚屋で見つけたら、墨の後片付けを覚悟してでも、また買いたいと思います。
魚を捌くときに使っている包丁については、こちらの記事で詳しく紹介しています。


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